DBC(Direct Bonded Copper)基板とは
厚銅絶縁基板の製造では、従来技術としてCuとセラミックスの接合にチタンなどの活性金属を含んだAg接合材を使用していますが、パターン形成後に高湿度環境下で高電圧がかかると、接合材に含まれるAgが電極間にシミ状、突起状に成長しショートするイオンマイグレーションリスクがあります。
HNSの提供するDBC基板は、AgフリーでCuとセラミックスを接合させる為にイオンマイグレーションリスクが低減され、パワーモジュール用絶縁基板としての信頼性が大きく向上しています。
HNSの提供するDBC基板は、AgフリーでCuとセラミックスを接合させる為にイオンマイグレーションリスクが低減され、パワーモジュール用絶縁基板としての信頼性が大きく向上しています。
用途・用途例
- IGBT、IPM、SSR、サイリスタ、MOS-FETなどの絶縁基板
- インバーター、風力・太陽光発電、EV、HEV、鉄道、船舶
DBC基板の特性
- 優れた放熱、耐熱性
- 優れた電気絶縁性
- 高強度
- 低熱膨張
- 優れたW/B性、はんだ濡れ性
製造フロー
パワーモジュール構造
パワーデバイスの高出力化に伴い、基板・モジュールへの熱的・電気的な負荷が増大しており高熱伝導性・高耐圧を有する絶縁基板が必要不可欠となっており、セラミックス(Al2O3)または窒化アルミ(AlN)を使用した厚銅絶縁基板が広く使用されております。
標準仕様
| ピール強度 | Kg/cm2 | >120 |
|---|---|---|
| 導体 | mm | 0.06, 0.15, 0.3 |
| 絶縁層厚 | mm | 0.3〜1.5 |
| 電流値(A) | 1mm幅 | 10(Cu0.3mm厚) |
| 絶縁耐圧 | KV/mm | >14 |
| 信頼性(*) | – | >500 cycles |
| 熱伝導率 | W/m・k | 24(Al2O3) |
| 170(AlN) | ||
| 熱戦膨張係数 | ppm | 5〜7 |
| 耐熱温度 | ℃ | 850 |
※ -45℃(30min)→150℃(30min)→45℃(30min)

